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聴くと聞く

気づく女性

​ひきこもり
ピアサポーター、
心理カウンセラー
佐藤 拝

「きく」には二つの漢字があります。みなさんがよく使われるのは聞くのほうではないでしょうか?しかし、もう一つの聴くには心という漢字が入っています。

この文字の構成が示す通りに聴くには心をもってして聴く、より深く心にとどめながら耳を傾けるわけです。

日常、私たちが語らうには聞くで充分です。しかしながら、時には聴くことの必要性があります。例えば、あなたが営業さんだったとします。営業さんは顧客のことをまずよく知ることから始めます。その際、営業さんが自分の話ばかりしていたらどうでしょうか?答えは一目瞭然、顧客の情報を入手することは無理です。従って、顧客がどんな人物であるのかがわからずとりつくしまが無くなってしまうでしょう。

おまけに顧客の側が営業さんのことをよく知ることになります。これでは例えば、何かを買って欲しいのに本末転倒ですよね。むしろ、顧客が営業さんの弱いところを知ったことによって何かを買ってもらえるにせよ、上手にあしらい、価格交渉を上手に運ばれて値段を大幅にまかされてしまうかもしれません。

もちろん、商品についての説明は必要です。自己紹介、価格交渉も無駄とは言いません。しかしながら、顧客は人間です。彼がどんな人物でどんな物言いに気持を通わせ易く、どんなものを求めているか。或いは求めていないように見えても潜在的ニーズを知っておくことで後々、商品を買ってもらえるかもしれません。

そんな時にも、聞くしか手段を持たないと能力をなかなか発揮できないのです。

また、誰かが傷ついている時も聞く姿勢でいたら思いがけずにその誰かを傷つけてしまうかもしれません。しょんぼりしている人に軽々しく、「元気出せよ!」「暗く、メソメソしていると幸せが逃げちゃうぞ!」なんて軽く声をかけたら、その誰かは一気に気落ちしてしまう可能性もあります。そうです。この軽々しさが自分を知ろうともしない相手から、元気が出ない自分を否定されてしまった状態になるのです。

​ですから、普段は忘れがちな聴くを心のどこかにとどめておくことは大切なのです。

© 2026 傾聴ってなあに?―心と言葉のひきこもりに効く・

 聴く言葉の処方箋― Wix.com を使って作成されました

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