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傾聴と感情

ひきこもり
ピアサポーター、
心理カウンセラー
佐藤 拝
傾聴をすると何が起こるのでしょうか。そこには複数の解がありますが一つ述べるとしたら、抑えていた感情に素直に触れることです。
普段、人は人間社会のルールに従って生きています。そのほうが便利ですし、良しとされる点に沿っていれば守られることもあります。
ただし、こういった人間社会の常識が人を傷つけることもあります。この状況で不当な思いをしたことを吐き出す人もいます。同時に吐き出せずにその感情を心の奥深くに抑圧する人もいるのです。
後者はその時はうまくやり過ごしたかもしれません。でも、抑圧した感情が毒や膿みとなって内面にためることになります。やがて、それらが漏れて心身にめぐって心の病気になってしまうことさえあります。
そんな時です。じっくりと心から耳を傾けて向き合ってもらう体験が薬になるのは。
私たちは毒や膿みを吐き出す手当無くして、傷を治すことは出来ないのです。
ですから、この傾聴という薬があなたが内面に圧し込んだ我慢と不快な感情を優しく紐解き、整理し、その深部にある傷口から毒や膿みを抜きます。それが、傾聴者に語るということなのです。傾聴者が一番修業することはそれら海や独に汚染されない耐性でもって話し手と向き合うことです。そして、その苦しみが解けるまで寄り添うことです。
そうやって、毒や膿みを負った話し手と傾聴者が呼応し合うと自然と話し手は毒や膿みの抜けた傷口を縫合することができることに気づきます。この気づきを心の整理と呼ぶのです。そして、その縫合を終える時の話し手は以前よりも心が成熟し、自分や他者を本当に大切にするものが何なのかを自覚できるのです。
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